日々への注釈

yokkobukko2009-01-08

年末にあった友人のブログをみたら、あのときの話から紆余曲折あって悪についての本を読んでいるようなのだった。ひとが考えてると、考えてみたくなる悪。それについて、わたしが直接的に思い出す小説は、高橋たか子の「空の果てまで」、付録の対談でまだカトリックに改宗する前の作家自身が悪について言及していて、神さま抜きで語らんとするその定義が非常にむずかしかった。そして宮沢賢治の「毒もみ署長さん」これは、ちくまのなんかのシリーズで悪の文学とかいうアンソロジーに載ってて、これもむずかしかった。果たして、これ悪なんだろうか、そうなら悪ってとらえにくいなと。これらにくらべると「カラマーゾフの兄弟」はほっとするっつうか、ここにでてくる悪は、なんつーか、瀬戸際でふんばる人間のバイタリティのようなもので、積極的に評価したくなるんだよな。
さて、この話題は常に日々の底の暗渠に流れている感じで・・・掃除しよ・・・