ひとにあう―呉篇あるいは親篇

yokkobukko2008-12-31

晦日夕刻、実家のある呉に到着。駅まで迎えに来てくれた父とまずは会う。それから山のなかにある実家へ。母、いつものように台所でばたばたやっている。父も外やら風呂場やらでばたばたしはじめる。落ち着かないひとびとだ。日暮れ前に家に帰るなんて実にひさしぶり。神戸って近い。土産渡し、仏壇のばーちゃんにあいさつ。家に帰るとなんか横柄になってしまう。土産の目玉であるAちゃん写真集を、ばたばたと立ち働く親がいつまでも開こうとしないから、いらいらする。写真眺めるうち、Aちゃんの顔を、自分のこどものころのそれと見比べたくなり、二階から古いアルバムを出してくる。思ったほど似てなかった。それよりかわいかった。自分が。胸を突かれた。こんなにも慈しまれてたのか、と。まだあどけなくさえあるような若い母にすがりついているちいさな自分の姿に愕然となったわけです。このひといなくなったらいやだと夜中に泣いていたちいさいこどもの心が、もうぜんぜんそんなことを思わないいまの自分の前に蘇ってくる。対峙して、どうするか・・・胸中かなりふかいところでもてあますわだかまりが、どんどんとぐろをまいて大きくなるような状態。表層あたりは紅白なんかを見ている。