オーバーカミングその2

yokkobukko2008-12-04

この映画みて思ったのは、べつにサストレにかぎらずとも、自転車の世界って、神経質で、繊細で、もろくて、感情的で、それでいて怒りや不満をうまく排出できない、内に籠もるひとが多そうだってこと。そんなにもろくて大丈夫か、ボビー、そんな後ろ向き発言ばかりで大丈夫か、ボビー、また、またためいきついてるよ、ボビー、というような。自転車界の頂点に立つ人間のこぼすネガティブ発言に同調して、少しほっとしているわたし。しかしボビー筆頭に、9人中8人こんなで(なんだかんだと監督にかみつく姿は、おかあさんが悪い、おかあさんが悪い、といって泣くこどものよう)、それで、ひとり、まわりのおともだちにも気が遣えて、かつきちんと大人のひとともお話のできるフォイクトがいるという。いいなあ、CSCツールドフランス2007のDVDに、フォイクトのインタビューが(勝敗に関係なく)やたらにある理由が、わかったような気がする。ご意見番っつうか、大人の意見をきかせてくれるひと、あんまりいないんだ(単によくしゃべるからかもしれないけど)。(ボビーよかったね、ぐち聞いてくれるひとがいて)。
しかし自転車界、こう繊細なひとが多いとなると、世界選手権の覇者でありながら、後輩に水運んでやってたブエルタベッティーニとか、逆に、嫌われてたんじゃないか、と、あの感動風景がまったく別様に見えてきた。