水曜日放浪

yokkobukko2011-03-09

ベビーシッター休み。暇!ひ・ま!でした。「ソーシャルネットワーク」でも見ようかと、府中のシネコンまで行ったものの、もうレイトショーしかやっておらず、ほかに見たい映画もないので、どこかへ移動しようと思うが、新宿渋谷まで行くのはなんか面倒、結局、下高井戸でハネケの「白いリボン」見ることに。ポスター見ながらため息、できれば見たくなかった、めったに映画見ないのに、なぜかときどき気乗りしない映画を見てしまう、わたし。
思ったとおり、気分落ちる。この殺伐。この不毛さ。感触はシャブロルにちかいか。パンフレットで「悪」という文字発見、なるほどここに描かれているのは「悪」かも。でも善良と対立する悪でない。もはや愛の裏返しでない憎しみ、裏返しても裏返しても悪しか見当たらないような、無とか、ニヒリズムと隣り合う悪。フラストレーションも、燃えるような怒りもあらゆる熱がその冷たい淵に吸い込まれて、意味を失っていく。冷え冷えしてたわー。
でも最終的には無視できる気がする。余裕のあるときに棚から出して開いてみるが、また棚へ返せるくらいの芸術にとどまっている。嘘はないけど、世界を覆いきれないというか、うまくいえない。評価したくないわけでなくて、もっと圧倒されたいんだけどな。