みちのく

yokkobukko2011-01-04

元日から四日間、山形の肘折温泉へ行ってました。新庄まで新幹線。福島越えたあたりから車窓はずっと雪景色。東京ではまだ見てなかったから初雪。山形新幹線、ほとんど在来線と同じ線路を走っているらしく、目の高さに木立あったり、土手あったり、民家あったり、外が近い。速度も遅い。やたら停車する。通過したけど、斎藤茂吉記念館という駅、この坂のぼると記念館かあ、とゆっくり目をあげてそれを確認できる速度、いいですね、山形新幹線
新庄から宿の迎えの車で南へ小一時間。峠越えるたびに集落、ここかな、と思うけどまだ先。全長二十メートルくらいの巨大こけしがときどき道端に立っている。最上川を渡り、広々した平を越えて、雪深い谷へとくだる。川が三つ又になるあたりに五十軒ほどの集落。湯治中心の温泉宿が多い。路地の凍結防止に家々が軒先に捨てるほどある湯をながしている。それが側溝に流れていく時点で沢になっているし、川も水量が多いし、どこを歩いても、宿の部屋にいても水音が聞こえる。川の中に逗留しているみたいだった。
温泉は三種、宿は河原湯という鉄分のおおい茶色い湯、うす塩味。すこし堅い。町の中心に上の湯。町の名の由来になった古い古い温泉。透明、塩味。とにかくやわらかい湯。町外れ一キロくらい沢をのぼったとこにカルデラ館という共同湯があって、そこは透明な炭酸温泉。湯の花あり。湯の噴き出し口に白くこびりついている。味はおいしい塩味。香ばしい。なにか有機的なスープの味。
四日間、このみっつの湯をじゅんぐりめぐってった。