一日雨です

昨日予報された雨は今日降っています。朝からずっと。今週はしめきりやらいろいろあってばたばたしそうです。気がかりが多くてうっとうしいけど、しかたないです。
ちくま文庫の「河童の三平」全部読んだ。全部読んだら、ちょっとほろりとした。まだこどもなのに死んじゃうこはたくさんいる。病気や事故やいろいろで。自分の小学校のころを思い出してもいるし、テレビのニュースにもでてくる。ひどく可哀相で、せつないことで、たまらないというか、むやみに腹が立ってしまうんだけど、余計なお世話というか、そんなはかない同情を屁のように吹き飛ばしてしまうだけの、豊かでたくましいことがここに書いてあると思った。
あのこもこのこも、おならのオリンピック屁リンピックやら、河童世界を救う旅やら、そういう愉快な冒険をたくさんしてて、たぬきやら、小人さんやら、死神やらと味わい深い交友を持っていたのかもしれない。わたしが知らないだけなんだ。それはいいなあ、かなりいいなあと思った。
死は出てくるんだけど、それを極端に忌み嫌わない、すると極端に生や若さを絶賛しないですむ。死は前提としてはあるんだが、むしろ起点というか、そこからこんな豊かな物語がどんどんでてくる。そういう創作物が、わたしのニーズなんだな、と最近気づいたとこだった。そういうの読みたい。これはニーズにずばりあっています。