テレビをたくさん

リース!

なんだかテレビをたくさん見たぞ。NHK衛星で華麗なる宮廷の妃たちシリーズのカトリーヌ・ド・メディシス緒形拳特集の「白野」、そのままマーリン見ちゃった。鹿島茂がときどき、ちょっとおねえな感じで声をわしゃっと砕いてみせる小芝居がおもしろすぎて、だめだ、こんなことしてたら鹿島さんバラエディに招ばれちゃうよ、と心配になる。この番組は脱線してぶっちゃけた雑談になったときがおもしろいんだけど、ゲストの雨宮塔子は、なんで自分がその席にいるのかわからなかったんだろなー、夏木マリ、精神科のセンセー、鹿島センセーのいる次元とちがうとこにいるみたいで、最後までへんな具合で、見てると胸が痛くなって、そわそわしてしまう。考えたんだけど、ああいう場にいるときは、とりあえずの宿みたいなもの、仮設住宅みたいのに身をよせて、あるいは日頃の自分を棚上げして、ばかみたいでも直観でとらえたことを、ばんばん屈託なくあとくされなく繰り出してけばいいんだろうけど、それも同情でなく、こう対象を叩く、叩き上げるくらいの距離を保てればいいんだろうけど、女優じゃないし、学者じゃないし、医者じゃないからなー、テクニックがなー。隣の精神科のセンセの眼が分析医の目になってるのがやだったな。
緒形拳の舞台は、所属しているMLで話題になっていたので見た。やはり舞台のことはよくわからない。わからないから物語を追ってしまうんだけど、白野も、来栖(かな?)も、勝手にやって立派に死んでくれよ、とだんだん腹立たしい思いに、わたしはなってしまった。なんかそういうエゴイスティックな片想いに、想われ人が復讐する話とか、バルザックは描いてないだろうか!と。女十三人組物語とかね。よしながふみが描いてないか!とね。
マーリンはおもしろかったな。白鬚のじーさんじゃないのね。