台風接近

朝から強い雨。ひさしぶりに掃除。風呂のカビ取ったり、床拭いたり、ラテン語予習したり。実家の母親と長電話。夕飯はカチャトラと貰った里芋でグラタン。
夜、ザッピング中に「ロバと王女」発見。ひさしぶり。隅から隅まで変態ですな。ドゥミってどうして恋の成就が翳ってるんだろう。成就どころか恋愛が始まる前から根本に、憂いか翳りか死のようなものが横たわっている。若くて美しいものがすみずみまで善だという、いや、逆か、すみずみまで善なものは若くて美しい、という、もうその前提が憂いを帯びていて、物悲しい。白い世界でころころ芝生をころがったり、おいしいお菓子を食べたりする恋人たちのシーンは、ドゥミ思想の結晶、美しくて、ほんとうにさびしいシーンなので、途中でくるしくなってしまう。でもまさにそこが好きなんだ。