エンケンまつり二日目

出演者は、ザゼンボーイズ頭脳警察エンケン。前座はなし。あえていえばエンケン。いきなり夜汽車、ぼくは涙が流れて落ちた。そして「おーい、おまえ」ではじまり「みなぶっころす」で終る知らない曲、これで一部終わり。いきなり抜き身で斬りつけられ、ナイーブな客がえええ、なんで、エンケン?とものすごい動揺していた。でもエンケンは嘘をついてないんだな。三面記事も、かわいらしさも、なんもかんも飲み込んで自分に入れたいんだろう。いや入っている、もともと宇宙はぜんぶおれに含まれている、といつも言っている。ザゼン頭脳警察は壁よこで坐って聴いた。床をつたって波動が伝わってくる、ザゼンは思った以上にエンターテインメントで、体が躍ってくるから、心も躍る。まさに祭り。パンタはものすごいひねりのない骨太なことを言うひとで、慣れなかった。後半、今度はエンケンバンド。荒野の狼、かっこいいよね、でもパンタっぽい曲かも。エンケンは今回の出演者それぞれの要素をちょっとずつ持ってる。それから言いえて妙だけど、ビジュアルのひとでもあるんだ。アンコール、ぼくの音楽はほんとによいの、録音にあわせて無言で舞うエンケン。テント芝居か、ドサ周りの劇のつもりだろうか。またしてもナイーブな客のリアクション。いや、すれっからしも、えらいさびしかったです。猛烈な寂寥。満載でしたね。