ツール最終ステージ、シャンゼリゼ

さびしい。三週間のレースが終わってしまった。
しかも、みっつのグランツールのうちのふたつが終わったことになる。かなりさびしい。いっそもう自転車見るのやめるか。
総合優勝コンタドール、二位アンディ、三位ランス。現在、過去、未来のチャンピオンが凱旋門バックに肩を並べる、できすぎな光景を目撃してしまった。コンタ、よかった。黙って、ひたすら黙って結果を出した。最初みたときは頭悪い子かと思ったが。あのこっぱずポーズ、ばきゅーん、に傍らで、Bがばたっと撃たれていた。わたしも射抜かれましたが、男をも射抜くとは!
ほんと、ただシンプルに、スポーツ選手なんだな、このひとは。そのただシンプルに選手でいようとする当たり前のことを、周りがいかに、よってたかって邪魔しようとするか、その攻撃がいかに獰猛でがつがつしているか、今大会、このひとの受難を通して全部見た。しみじみ、このひとは負けなかったんだな、と感服する。ある意味でサストレも同じ闘いをしていた。スペイン人の気質、関係あるだろうか。飾りがない。土のにおいがする。そして美しい。スペインのロマネスクもそうなんだな。
ところで、モンヴァントゥ、アンディ勝負してみればよかったのにな。フランク、ランスなしの、アンディ、コンタの決闘、見たかったな。
あ、新城君、フミ、完走。フミ、ステージ敢闘賞まで獲った。