直枝政広弾き語り

下北沢モナレコード。モナははじめて行ったけど、手づくりのデコレーション、チャコールグレー床なんかかわいいし、ドリンクメニューも手作りが多くて好感もったが、この夜に関して環境は最悪だった。大入りで、蒸し暑いうえに、くりかえしブレーカー落ち、まさか機材の電圧下げるわけにもいかず、クーラー切ったら、地獄の様相に。気分悪くなった客がひとり帰り、「はだかでアコギにするんで空調つけて」という直枝さん自らの訴えもあって、多少改善されたけど。客の数がキャパを超えたんだな。
しかし、ウェットでむっとする大気と、湧いてくるフラストレーションが、直枝さんを酔わせ、ギターに魂を吹き込んだ。いつになく滑らか、いやもはや滑るギター。感電ぎりぎりくらいの。かっこよかったなあ。弾き語りって好きだ。音が、声が、波になって、ちぎれて空気を振動させるときに、じわっと臨場感味わう。印象深かったのは、テレビ塔のロリータ(あれタイトルこれでよかった)、アンコールのバッファロー。あと「昔ぼくは愛することさえもできずにいたんだ」という詞がでてくるああタイトルでんなー