ツール第四ステージ

チームタイムトライアル。優勝アスタナ。総合結果はなんと!タイム差ゼロ(ゼロ!)でファブが辛くも黄ジャージ守った。ほんとの間一髪! 危うくランスにまわるとこだった。あの男は一度あれに袖を通したら、もう二度と脱ぎたくない、誰にも渡したくないと思うだろう。指輪物語の指輪に魅せられた古の王たちのように。あの恐ろしい暗黒の王たちのように。おお、怖!
ガーミンはさぞやくやしかったろう。しかし考えてみると、昨日チーム戦略で総合狙いのチームにひとあわ吹かせて完全勝利したコロンビアではあったが、もし昨日をほどほどにしておき(たぶん普通のスプリント勝負でもカヴは勝ったろうから)、今日いつもの力を出していたなら、たとえ今日一日だけであってもトニ・マルティンが黄ジャージ着ていた可能性はある。してみると昨日の真の勝者はランスであり、アスタナであり、ブリュイネールだったんだ。いや、あいかわらずあざとい。そして独得の合理主義。コンタは恐ろしいチームにいるんだな。