もうワヤ

紙芝居

日本語の日。ワヤクチャ、でした。先生仲間のTさんがお子さんの学級閉鎖にともなってお休み。急遽そちらの生徒さんも受け持つことになって総勢5人(アラブ人ひとり、中国人4人)。5人もいると系統だった授業はできません(もともと授業なんかじゃないけど)。準備してきた内容は捨て、雑談にスイッチ。日本人は無類の裸好き、あるいは裸(という破廉恥)に寛容という話題でおおいに盛り上がる。彼らには、温泉(公衆浴場)とか、お相撲とか、お祭りとかに、文化の違いを承知のうえでも、かなり抵抗があるらしい。たとえばわたしが、お父さんは何歳まで娘と風呂に入るかとか、男の子は何歳まで女湯に入れるかとか話すと、みなドン引きなのだった。
中国は同じアジアなのに、ずいぶん日本とちがうんですね、とアラブ人女性は驚いていた。たしかに中国は、公衆の面前での極端な肌の露出を破廉恥と看做す傾向がえらく強いようだ。これって昔からかなあ。そういえば数年前、日本人留学生の軽いノリが大規模な抗議(暴動)を引き起こしたことあった。とはいえアラブ人と中国人のもつ抵抗の中身はいっしょじゃなかろう。きっと欧米人のそれもちがうだろう。裸の意味するところがちがうだろうし、恥ずかしいという感覚の根ざす場所もちがうだろう。これってかなり興味深い。
とりあえずお相撲さんの裸は古代ギリシャ・ローマの闘士のそれと、関係あるんじゃねーかと勝手に思ってたんだけど。