湯川潮音からシャガールへ

湯川潮音のコンサート。
近江楽堂というのは、人が百人も入ればいっぱいになってしまうような、ちいさなチャペル(のようなもの)で、ドーム型の天井の天辺が十字に割れ、天窓が見える。コンサートはギターとアイリッシュハープとチェロという編成で、ほぼ生音にちかかった。レクイエムという曲、チェロがたてるきしむような音が、ハープと、声とをはらむかんじが、よかったな。ジム・オルークユリイカ思い出し、映画の風景、阿蘇山の火口あたりの遠景浮かんできた。それからシャガールという名の歌、旋律がきれいなんだ。シャガールの奥さんが書いた本に触発されたと言っていた。シャガールって、だんだんその深みにはまってく。宗教観とそのさすらいのユダヤ人としての人生と絵画の活動と、ロシア、フランス、アメリカそれぞれの時代も。