月末とロメール

月末なので会計締め。なんかひと月があっというまです。Bちゃん夜外出。こんな日はゆっくり勉強すればいいんだけど、テレビの前でだらだら。ゴールデンエッグス立て続けに四本見て、アホになって、義弟のおいてったDVDロメールの「コレクションする女」見る。これまたロメール!という映画。次々、誰かと寝るヒロイン(といっていいかわかりませんが)アイデ、こういう女の子の生態を描写するの、すごく得意ですな、ロメール。全体が「海辺のポーリーヌ」とよく似ている。相似形。自身を抑制しないかわりに自身を見失うことのない少女と、自尊心の強いハンサムな若者、知的高みから彼を見下ろすプレイボーイの中年。それにしても、アイデはほんとにコレクションする女かな? ぜんぜんちがうと思うけど。見誤り、これがテーマかな。過剰な自己防衛とそれゆえの誤った洞察、可笑しいんだけど、ものすごく身につまされる。ロメールってからっと笑えるときと、うわー、やめてー、とじめじめ気分が落ちていく映画があって、これはわたしにとっては後者だった。
昔、仏語ならってた、ものすごく内気な(と思っていた)青年Cさんが、「海辺のポーリーヌ」のプレイボーイ中年(文化人類学者)にいちばん共感を覚えると言ってた。あんまり意外だったんで、驚いたっけな。「ノマドであるのが理想」みたいな主張だったと思うけど。たしかに、あの中年の言い分に非はないように思うけど、いまだ消化不良。