台風去って

語学のない最後の土曜日。台風去って、蒸し暑くなった。
　　　

夜、湯川潮音コンサート。新大久保のグローブ座。はじめて行ったけど、素敵な劇場ですね。ジャニーズの持ちものとかいう話だけど、なんか意外なほど上品でかつこじんまりしている。外国の劇場とか見たことないけど、こんな感じなんだろうか。小さくて円形で天井が高い。潮音さんの衣装もなにか昔の女優さんみたい。サラ・ベルナール風。
今日のオケはセンチメンタル・シティロマンスから三人のおっさん。かなり重厚な、隙間のない伴奏で、これまでの隙間だらけのサウンドとはまるでちがう。プロのプロらしい音、媚のない大人の音。こうやって変わっていってんだな、このひとは。最初、違和感がかなりあったし、最後までなじめもしなかったが、港を発っていく我が子の小さな舟を見送るような気持ちになった。全然関係ないけど、ななめうしろが家族席だった。異様なテンションだったな、まあ、家族は緊張するか。
ライブの構成は、朝、目が覚めて、昼が来て、日が暮れて、夜が更け、朝になって、それがおわるまでのある一日（というか、9月20日）。日が暮れてからがよかった。それと粗筋からはちょっと外れるけど、「シェルブールの雨」、やっぱりいい曲だな。黒沢健一の曲。