地球外生物

 うちからみた月
またしても途中から。E.T.みる。久しぶりだなあ。このこどもは天才だなあ。この映画に出てくる大人の俳優の誰よりも上手いなあ。というか、ここにでてくる大人の冴えないことったら・・・こだわりすら感じるなあ、無名性へのこだわり(しかし下手くそだなあ、みんな)。に、しても、スピルバーグってこんな色で、こんな光で、こんな画だった。空気の粒子が細かい、そして冷たい、いや、ひんやり、かな?独得のものがあって、なんか匂いさえ感じる。三つ子の魂というやつなのか、この美意識の按配が、しっくりとくる。ああ、これっだった、というような。懐かしいとかだけでなく。郊外の住宅地のディテールとか、家のなか、キッチンの具合とか、居間の小物やら、こまごましたものたちがまたすごく興味深くもあり、見所満載で、結局最後まで見てしまう。そいでなんでE.T.は一回死んだんだろうか、なんで生き返ったんだろうか、ってBと話してて、E.T.の星には死がないんだろう、という一応の結論に達した。