待ちびと来ず、子守、そしてエンケン

yokkobukko2008-09-03

朝、家で(来るはずの)ひとをひたすら待つが、来ず、ついにしびれを切らし、でかける。はっ、そういや、こないだ引いたおみくじに「待ちびと来ず」とあったな。
ベビーシッタ。Aはいつもよりなお不機嫌だった。むし暑いせいだろうか。いや、お母さんが風邪でダウンしているせいだな。仏頂面、もしゃもしゃ頭で、絵本読む(見る)。まだ思うように使えない指でなんとかしてページを繰ろうとするのが、ものすごくかわいいが、そのたびプラスチックのコーティングをきゅっきゅっ鳴らすので、こちらはうぎーっともだえる(あの音はたまらん)。
夕刻、吉祥寺でエンケンボイジャーくん絵本発売記念ライブ。「え」を担当した荒井良二さんのライブペインティングもある。ボイジャーくん、これきいてエンケンにはまったんだよな、思えば。十年くらい前、外苑前のマンダラで、通りがかりにエンケンのライブに入り、これ聴いた衝撃。もう大好きなセリフがあって、でもいつもそのことを忘れてて、毎回、不意を衝かれるんだけど、出来上がった絵本のなかには、そのセリフがなかった・・・敢えて、かな。
 あ、Aにも一冊買った。
おおきな絵本だからこのうえに乗っかれそうだな。
荒井良二はもともとすごく好きな絵描きさんだ。わたしはごちゃごちゃした絵が好きなんだな。だからこのひとの描く絵の、ひととか、ものとか、ごちゃごちゃしているのが好きなんだろう。「たんぽぽのお酒」の装丁とか(ごちゃごちゃというより、とっちらかってるのかな、あれは)。本人は自信のなさそうな、多少卑屈なひとだった。まあ、図太いひと以外は、ああなるんじゃないかな、エンケンと話すと。
今年はじめて聴くエンケン。やっぱかっこよかった。どこがかっこいいってエンケンはクールなんだよね。テンション高いけど、熱くはない。いや、熱い、けど、冷たい炎とでもいうのか。見事に制御されたパフォーマンス。プロ意識の塊というか(正統なるド・素人という表現もありますが)。ほんと細野さんと双璧。そして客はしびれる。にゃーーっ!!!