どこまで高くのぼるんだ

yokkobukko2008-05-23

ケーブルで毎日ヒカルの碁を見ている。去年マンガにはまって、今度はアニメにはまってしまった。去年、幼馴染のマンガ友に「すごいマンガがあるんだよ」と話したときは「なんでいまごろ?」と軽く流されてしまった。読んだらびっくりするんだろうにな。
冒頭からそうなんだけど、ちょっと意外な、おや、と思うような展開がつねにあって、だいたいそれはヒカルの性格によるものなんだけど、それがきらっきらっと新鮮な光を放つものだから、完全に物語に取り込まれてしまう。とにかくヒカルという主人公は、ものすごくのびやかで勇気があって、余計な準備をしないというか(とにかく余計なことは考えない)、目の前の試練にぽんと飛び込んでいくので、こっちはどきどきしてしまう。なんかすごいやつ。
こういう成長ものは、停滞はあっても(ヒカルにはあまりないけど)あともどりがないところが、せつないんだけど、ヒカルの碁の場合、ほんと最初から凡人とはちがう道を、ひたすら高みへと一直線に上っていくので、ただせつないのとはちがう、ものすごい重荷を確実に受け取ってしまった感がある。なんでこんなことになっちゃったの?というような。(ほんと先に進むにつれ、前の試練より確実に高い次元の試練が待っていて、感心しながらも読んでて苦しい)この感じ、もう重くて重くてしかたない、という後悔の念は、こどものころ見ていたテレビシリーズ「赤胴鈴の助」にも感じた気がする。再放送しないかな。