天橋立へ、伊根へ

yokkobukko2011-05-04

早朝目覚め。このホテルはちょっとお高いんだけど、静かで、湿度もちょうどいい。窓の外が隣の棟の壁でもしかたない。旅行会社とおした格安セットだから。なにより朝食のバイキングの内容がすてきだ。300円でスーツケースを駅まで運んでくれるサービスがあるのだが、これをうまく利用すれば明日までスーツケースを預かってもらえる寸法。身軽になって二条駅から丹後半島へ向かう特急はしだて号に乗車。
天橋立、はじめて来た。長い松原が天国にではなくて、向こう岸まで橋をかけている。小一時間ほどぽくぽく歩いて渡る。途中の茶屋でランチ。わたしはあさり雑炊、Bはあさりご飯。あさり、一本押しらしいです、このへんは。2キロ強歩いて向こう岸。かさまつ公園にリフトでのぼり、ソフトクリーム食べて降りてくる。キャラクターのかさぼーがかわいい。
ほんとなら半時間のバス待ちだったはずが、ちょうどバス来て驚く。どうやら30分遅れらしい。らっきー。しかも遅れ取り戻そうとしてか伊根まで高速走行。見通しの悪い岬のうねうね道をこうつっこんでいく。
3時ころ伊根到着。4時のチェックインまで時間あるので観光船乗ってみる。かもめの餌としてかっぱえびせん売っている。知床じゃこれ禁止だったが(合成添加物がまずいんだろう)、このへんはおおらからしい。
海からみる舟屋はおもったより小さい、一軒一軒、一階、海に面して、ちょうど道路に面してふつうのいえが車庫作る要領で、艘収納できるくらいの舟庫にしている。二階は住居の場合もあるけど、倉庫としてつかってそうなとこも多い。実際、夜、海側の窓にともる灯りは少なかった。あとで実際歩いて気づくんだけど、一般住居は道路はさんで向いにあるらしい。こっちの舟屋から海水バケツに汲んだおばちゃんがでてきて、向いの家の玄関がらっと開け、それをおもむろに拭き始めた。向いの家とこっちの舟屋で一セット。風土だなあ。
宿泊したのは舟屋民宿と呼ばれるもので、なかでもちょっと今どき風に改築されてて、といってもトイレもお風呂も共同で部屋もふすまで仕切っただけの、あとテレビもない、ほんとの民宿だけど、それでも半地下、本来、舟を格納した場所がレストランに改造されてて、粋な感じで、宿の大将もヨージヤマモトをもっとぼろぼろにしたていのビートニクなおじさん。
たぶん一番客で一番風呂にあずかりなんつか海に面したテラスに半分のりだしてビール。さっき買ったちいさなイカの佃煮と。
亀山ドストエフスキー悪霊2巻、読む。
宿飯はみごとにお魚しかでなかった。肉とかそこに関係ないものはでなかった。煮付け、焼き物、刺身、昆布〆、カニ。日本酒うまい。
舟屋の長い夜を楽しもうとか思ったのに、すぐ寝た。