水の都

yokkobukko2010-12-18

半ドンで仕事おわって、昼ごはん食べてたら、外が大変なことに。ほんの三十分くらいのあいだに、うちのまわり洪水になり、ご近所六件玄関先まで水没している。まるで水の都だ。しかもみるみる水位もあがり、水辺がおとなりの自転車を飲み込みはじめている。移動はゴムボートになるのだろうか。
ここ一週間ほどこの一帯、ずうっと水道工事をやってたけど、ついにやったらしい。水道管破裂。交差点の横を掘り返していたショベルカーのショベルの下から、豊かにぼこぼこ水が湧いている。消防車も来ないし、工事のひとはただおろおろしているばかりで、なんつか、お手上げのよう。ほんとにこんなになるんだなあ。
うちはちょうど丘の中腹をショートカットする坂道のてっぺんの交差点あたりにある。右は丘の頂きに向かう上り坂、左に折れると両脇にうちを含む七軒の住宅が並んでいる。袋小路ではないが、突きあたりは雑木林で道は左右に分かれ、車は侵入できない。こうしてみるとうちの前は少し窪んでいるらしい。
とはいえ、本来なら力学的には、源泉そばの信号を挟んで前後ろの坂をくだっていきそうなものだけどな。工事のひといわく、このあたりは水はけが悪いらしい。
いつも見慣れた隣近所の家々が、ゆらゆら水面に映って、幻想的。真昼なんだが。
隣家の小学生姉弟が長靴で冒険している。ぎりぎり長靴の縁が沈まない程度だから深さはせいぜい20センチくらいなんだろう。濁っているからもっともっと深そうに思える。
下校途中の少女たち(中学生くらいかな)が水見て大騒ぎ。その声が水面を渡ってくるのが新鮮、気温も下がるのか、涼しい風も吹き、いよいよ夢のよう。