なにを求めているか

yokkobukko2009-08-28

夏休みの日記、ようやく書き終えた。終えたら、ひどくさびしくなった。
夏休みあけから放置されている助っ人さがしに取り掛かる。しかたない、動け動け、と無精な精神に命令。
夜、知るを楽しむのグールドの最終回をビデオで見る。「草枕」の朗読、意外で、印象的。グールドの声って、レコードのあいだから聴こえる、ふんふんしかきいたことなかった。雲雀が空のあいだで死んで、声だけ雲に残るというところ。
ゆっくり落下しながらけぶるカナダの滝とグールドの後姿が非常に印象的で、この感じなんだろう、ロマネスク建築の写真集出してみて、ハンマースホイ画集出してみて、あるいはベートーベンのソナタ出して聴いてみて、ねっころがってうちの白い壁見つめてみて、ははあ、とわかったような気がして、寝た。どうして自分が旅するのか、どんな風景を探しているか。しかしそこに行ってもそこにはない。それはここにしかないんだが、ここには行けない。ここには音はなく、あるいはかすか、色はなく、あるいはかすか、人影もない←半分寝ているので、やけにわかった気がしている。そしていつも遅すぎるか、早すぎる。