ツール第十七ステージ

五つの山岳を登っては下るアルプス最終最難関コース。ふたつ目の山岳からサクソ捨て身のオニ牽き。ボス、殉職上等っす!ふつうにみんなついてきて、空吹き、空回りにも見えたが、あきらめなかった。オグレディ消え、カンチェ消え、四つめの上りを前にシュレック兄弟のみになり、ウィギンス、アスタナ軍団に攻撃くりかえした。着順はフランク、コンタ、アンディ。今日はビャルネの勝ち。に見えるが、ブリュイネールは不気味だ。コロンビエールでアタックしたコンタにストップかけたり。サクソの顔を立ててやって、目下の邪魔者(ウィギンス)を消してもらって、あとはTTひとり勝ちという算段。孤立させたり、お友達つくってやったり、選手を駒みたいに扱って、やっぱりこの監督は怪物的だ。しかしコンタは英語力不足やら、天然やらで、ちょっとずつブリュイネールの思惑を踏み外しているのかもしれない。監督車のなかでずるっとこけてるブリュイネール想像するとかなり小気味いい。しかしツイッターでコンタ批判的意味深なコメントを出しているらしいライプハイマー、その真意がわからん。日和見な弱い子かと思ったが、静かでシニックな永沢くんみたいな子なのか?
そのほかにも今日は見どころ多かった。フースホフトの奇襲。サストレ意地だけのアタック&パンク。なんどもちぎれては戻ってきてウィギンスを守るバンデベルデ。きっとランスの怖さを知らないニバリ。アスタナほどシステマティックなチームはひとつもないけど、走ってるのは監督じゃない。選手は怪物じゃなくて人間なんだから(ランスはもしかすると怪物かも)、まだまだやれることはあるはず。