ツール第十五ステージ

ヴェルビエ頂上ゴール
やった。やりました。コンタ。
ステージ制し、ジャージも獲得。しかしこうなってみると、なんでみながこの瞬間の訪れを疑っていたのか。昨日までの不安はなんだったのか、と思う。考えてみれば、あったりまえの出来事があったりまえに起こっただけ。軽々と飛びたったコンタの後姿を二度と見ることのなかったアンディ、強豪にさえつけず、クレーデン犠牲に沈んだランス、意味なく弟を追走するフランク。影さえ見えぬエヴァンス。サストレは・・・なんかひとりで競技してるから、あのひとは、別枠。こうなってしまうと、おもしろいのは白ジャージ争いかな。トニ丸、ニバリ、楽しみな新しい波だなあ。
表彰台で両こぶしを力いっぱいに振り上げるコンタの感極まった顔見て、ほんと、どんだけつらかったんだよ、ともらい泣きしそうになった。もはや誰が見たってコンタの敵はハンガーノックしかない、もう圧倒的に強い。なのに彼はいろんな強迫の餌食なんだな。シュレック兄弟の攻めとか発言とか、もうわけわからん根拠のない破綻戦略、ブラフにすぎないのに、インタビューなど読むと、意外と気にしてるようで、ランスじゃないけど、やはりセンシティブなんだこのひとは、と思う。そのランスの発言にもきっと胸痛めていたんだが。それで強い、だから強いんだから、もうどうしようもないな。かっこいいです。