内示 御用邸勤務 とか

yokkobukko2009-06-03

葉山の近代美術館へ行ってきた。荘司福の展覧会。はじめて認識した画家だけど、すごく好きな絵が多かった。土、石、山、暗闇、神妙だった。神妙でもやもやした黒に手をさしのべたら、にゅーっと入って、抜き出したら手の先がない!というような神妙な黒なのだった。少し白のまじったような陶磁器みたいな色と岩絵の具の風合いとひとのいない光景が、ハンマースホイ彷彿とさせる。
美術館から海岸へでてお散歩。左手に御用邸をみながらちいさな岬まで歩く。御用邸まわりに電話ボックスくらいの大きさの派出所がみっつ。おまわりさんが棒持って立っている。目の前は太平洋。ここに勤務するってどんな気分だろうか。いっしょに歩いたI田さんはやたら同情しているが、どうなんだろう。ここはもう窓際の外だよね。タタール人の砂漠とか。砂浜にたっていたおまわりさんに「このへんでご飯たべるとこないですか」と話しかけたら、「そばやがおいしいそうですが、今日はお休みですよ、ほかはあんまりないですねえ」とやさしくこたえてくれた。若い感じのいいひとだった。ちなみにそこから100メートルいかぬところに、ランチ食べさせるこじゃれたカフェあったが、あのひとはこれを飯屋とカウントしないのかもしれん。はらぺこな我々はそこでカレーにありついた。
      ビールにも 
佐賀のI田さんがやってきた。最近、ひどい目にばかりあわせていたので(白洲邸いったら休みとか、ジェットコースターとか)、その埋め合わせを、と力んだ。力んでからまわりして、変なテンションになり、あとで合流したBとぜんぜん合わず、I田さんをハラハラさせる。解散時にはほとんど険悪なムードにさえなっていた。