くつろぐってなんだ

yokkobukko2008-11-30

十一月最後の週末、快晴。こんなすがすがしい休日に、屋内にこもって受難曲うたってるのってどうよ、と悪魔が囁いたのですな。江ノ島に行ってきました。瀬戸内で育った人間にとって湘南の海というのは、凪いだ日でも荒く感じるけど、今日は波高く、うねりが強かった。空気は澄んでて、富士山拝む。江ノ島には何度も行ってるのに、富士山見たのはじめてだ。冬に来たことなかったのか、な。絶景なのに、地の利を活かす欲のない飯屋の座敷でビール。肴はほたてのひもの塩辛。甘すぎる、のに、なぜか旨い。おばちゃんは気が利かないし、店内もそこはかとなく廃れてる・・・のに、くつろぎました。ちょっとくらいマイナス要素があったほうが、くつろげるってことだろうか。貸切状態でぼけ〜っと海を見る。贅沢。その後もちょっと移動しちゃ海を眺めるをくりかえす。
日が暮れて、海辺でからだをすっかり冷やしきってから、友人が料理人をやっている長谷のカフェバーへ行く。Kさん、わたしの顔を見るなり「ニ三日前、○○さんのこと考えてたんですよ」と言ってくれる。ひとの想念に登場してしまいました。それともわたしが招ばれたのかな。あいかわらずどの料理もおいしい。セロリと鶏のサラダのあまりのうまさに作り方をきく粗相、違反行為をいたしました。プロの味をマネできるか、ちかいうちに挑戦してみます。しかし、この店にはマイナス要素はカケラもありませんな。そして、やっぱりくつろげる。Bは途中爆睡。こういうとき、場にひとりのこされるわたしは店の人の目などを気にしてそわそわしてしまうんだけど、天窓を眺めたり、本をめくったりして、低心拍数を保っていられた。カウンターを少し見上げるくらいの、椅子の高さがいいのかもしれない。いい店なんだ。